2014年08月31日

鍵と鍵穴を一致させる旅

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出張中に見つけたアンティークショップで、鍵を見つけた。
どこかの鍵。
アメリカから入ってきたらしいこの鍵。

同じものがないいくつかのアンティークの鍵のうちのこれを選んでみた。

いろんなカタチのいろんな鍵の中からなぜこれを選んだのか
自分でもわからない。
ひとつとして同じ凹みがない鍵の中から 私はこれを選んだ。
ひょっとしたら
私が選んだのではなく、鍵が私を選んでくれたのかもしれない。


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最近思うのは
人の一生って、鍵が鍵穴を探すような感じなのかもしれないということ。
もちろん、鍵穴のあるドアにすでに違う鍵が刺さっていて
永遠に開かないドアのものも この世にはたくさんある。
じっと鍵が辿り着くのを待ち続けているドアもたくさん…
そして、ドアを開けるために流離う鍵もたくさんある…
そんな気がしてきた。

一体この世界で、どれだけの鍵が扉を開けることができているのだろう…?
この世界でどれだけの鍵穴が、たったひとつの鍵と巡り逢えて
扉を開けることができているのだろう…?
そして、
鍵と鍵穴が微妙に違う違和感を抱えたまま
気づかないふりをして生きている人がどれだけいるのだろう…?

長い間、帰る「家」のない私は
時間の流れに揺蕩いながら、居場所を変えて 部屋を変えて…
ずっとそんな風に生きてきてきたような気がする。
なので、機会の減った たまの出張でのホテル滞在の時間が
寂しいと思いながらも心地よいような そんな気持ちすらする。
そうして、ふと「帰る家」が欲しいと思うことがある。

でも、私はまだ自分の鍵で開けることができるドアを見つけられていない…
その悲しい現実に ちょっとだけ辛くなる。

居場所があるようで実はないという生活。
それが堪らなくイヤで切ないというまでの感覚はないけれど、
ふと 家に入れない私がとても悲しく感じる。


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先日、ある人の記事を読んだ。
器がひとつ 大きな石 小さな石 砂 水
大学の講義の話だった。

教授は生徒に、器に大きな石を入れるように言った。
器はあっという間にいっぱいになって、入らなくなったと生徒が言う。
すると教授は、小さな石を大きな石の隙間に入れていくようにと言った。
すると、大きな石でいっぱいだったはずの器に小さな石が入った。
そして、小さな石も入らなくなったとき、また生徒がいっぱいになって入らないと言った。
今度は大きな石と小さな石の間を埋めるように砂を注ぐように言った。
大きな石と小さな石で器がいっぱいだったはずなのに、砂が隙間に入っていった。
いよいよ砂も隙間に詰まってしまい器には何も入らないと生徒が言った。
教授は水の入ったボトルを出して、石と砂のは言った器に水を注ぐようにと言った。
何も入らないと思っていた器に水は吸い込まれるように入っていった。

つまり 器は人の一生を表した器
大きな石は自分にとってなくてはならないもの
自分が自分らしくあるために絶対に必要なもの。
小さな石は 大きな石の次に大事なもの。
例えば仕事だったり、人との関わりだったり
大きな石を守るために必要なもの。
そして砂は日々のささいなこと、
取るになりないものかもしれないけれど、心に残る日常の何か
人間の一生をカタチに例えた話。
そして、最後に注がれた水
どんなに時間がなくて忙しくても、気持ちが穏やかでなくても
もういっぱいいっぱいだと悩んでいても
誰かと一杯のコーヒーを飲むくらいのゆとりは 実は常にあるのだということを忘れないこと。
どんなにめいっぱいでも、友人とお茶を飲む時間というものは必ずあるということを
忘れてはいけないということ。

私も実際に器と石のかわりに貝殻とシーグラスと砂と水を用意して
自分で試してみたけれど…
私のとっての大きな石ってなんだろう…?
と 立ち止まってしまった。
何度やっても自分にとっての大きな石がなんであるのかまだわからない…
小さな石は気の許せる人や友達。あと生きる糧を得るための仕事。
砂は日常の摩擦。

私は生きているうちに、大きな石がなんであるのかわかるんだろうか?
そんなことを思ったら苦笑いしか出てこなかった。。。


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アンティークの鍵にもうひとつ鍵をつけて
C-moonのナイトアイズで鍵を括り付けた。

私のとっての大きな石はきっとドアの鍵穴。
そして、
誰かのたったひとつの鍵のための鍵穴。

この鍵で開く扉が一体どこにあるんだろうか…
いつか私のドアが誰かの鍵で開く日が来るんだろうか?
今夜は少し長い夜になりそうな気がする。
posted by Shara at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | I think so… | 更新情報をチェックする
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