2009年11月25日

Cafe*de-light

DVC00407.jpg

久しぶりに 先日
自分の作品の修復をしました。
高さおよそ100センチのフロアランプです。
このフロアランプは 悲しい壊れ方をしました。
それでなかなか修復に手がつかなかったのです。
素材は檜 すべて手作業で木を切り出し やすりをかけて
丁寧に組み上げた作品です。

もともとは5種類の螺旋を描いた5つのフロアランプでした。
そのうちの2つは、とある寺院の総本山で年に一度
檀家の方を迎えるためのあかりとして活躍しています。
とてもありがたい話です。

DVC00409.jpg

このサイトはもともとCafe*de-lightという私のHPの日記でした。
いろいろあって 制作をお休みしていたこともあり、
現在はHPも閉めたままにしています。
昔から私のサイトをご存知の方は 知っている話です。
以前は定期的に個展も開催していましたし、販売もしていました。
しかし、この作品が壊れて以来、私は制作から遠ざかっていました。

DVC00410.jpg

大事に思っているヒトがぜひこの作品をということで
久しぶりにここ数日修復にかかって やっと命を吹き返したランプを
こうやっていろんな角度から見ると、
計算されつつも手作業の不正確さがいいバランスの作品だなぁと
昔の自分にちょっと感心。
面白い話です。

DVC00408.jpg

いつかまた
Cafe*de-lightを再開して
空間を楽しむカフェを期間限定で行えたら…
ふとそんなことを思ってしまいました。

大量生産やライン生産で、材料をそろえる金額だけでも
簡単にフロアランプが手に入るこのご時世。
実際このランプたちも 前回のCafe*de-lightで
2万近くの金額で新しいオーナーさんの手元に旅立っていきました。

金額 思い入れ 制作事情
なかなかうまくかみあわないご時世なのかな…
修復されたランプを見ながら そんなことを思いました。
posted by Shara at 20:21| Comment(3) | TrackBack(0) | Life is beautiful! | 更新情報をチェックする

2009年11月21日

白檀の香り

何となくひと段落ついたようなそうでないような…
とてもご無沙汰しておりました。

ココのブログを気にしてくださっている方にはご心配をかけていますが
とりあえず荒らしも減ってきたことだし
いろんな部分で安心材料も増えてきました。

先日まで毎年恒例の歌舞伎の長期公演のお仕事に行っていたのですが
今年は一太郎も活躍しまして…
たくさんの方々に 空き時間に遊んでもらったり
気を遣ってもらったりしました。

そんな一太郎
いま ほのかに白檀の香りがします。
粋な役者さんの香りが檀香だったので
ご贔屓にしてもらっていた一太郎にも香りが染み付いたのでしょう。
白檀といえば高貴な香りで有名です。
また それを粋に香らせるヒトもなかなか難しく
そういうところはやはり梨園のヒトだなぁと思ってしまいます。
いい白檀のお香は もともとがそんなお安いお香ではないので
なかなかご縁がないのが正直なところ。
ちょっと一太郎がうらやましく思えます。

今回「浮世離れ」という話をある方から伺いました。
ヒトは浮き世を忘れたくて芝居を観にくる
だから浮世離れしていないとお客様は満足しない。
だからいい役者はだんだん浮世離れしてくる
浮世離れしているということは 非常識というものとは意味が違う
それを履き違えた役者はダメになる。
そしてまた この仕事に携わる人間もどんどん浮世離れしていく
逆にそうでなければならない

そんな話でした。

何も心配せず 日々その瞬間を大切に精進すれば
自ずといい日々を送ることができる。
過去も未来も関係なく ただ今を大切に生きていきなさい

そういわれて少し気が楽になった気がしました。
そして
いつか私も檀香の似合う粋な人間になりたいと思いました。
posted by Shara at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | I think so… | 更新情報をチェックする

2009年11月10日

森繁久彌さん

だいぶんご無沙汰してました。
現在 毎年恒例の長期現場に入っていました。
それが無事に終わってから記事更新しようと思いましたが…

俳優の森繁久彌さんが亡くなられたという速報が
テレビで流れて
ふと思うことがあり 更新しました。

私が森繁久彌さんとお話ししたのは
もう10年前になるでしょうか…
旧東京宝塚劇場の閉館のとき
すべての公演日程を終えて、撤収も完了し、
いよいよ明日から解体工事のために 工務店に引き渡されるという
そんな 宝塚最後の日の夕方でした。

「君はこれからどこに行くんだい?」
そう私に言葉をかけてくださったのが森繁さんでした。
「九州にできる博多座の準備室に入ります。」
私が答えると 森繁さんはため息をひとつついて
「…みんないってしまうんだなぁ…
この劇場も今日で最後。おれを置いていってしまう
みんなおれをおいていってしまうんだなぁ…」
そうおっしゃいました。

それから私は関東を離れ、九州で仕事をはじめ
森繁さんとお会いするような機会もなく過ごしていましたが
著名な芸能人のお別れのときに弔辞をのべられる森繁さんの姿を
何度かテレビで観ました。
そのたびに
「みんなおれを置いていってしまう…」
その言葉が浮かんで なんとも言えない気持ちになっていました。

森繁さん
もう誰も見送らなくてもいいのですね。
見送るのはお辛かったでしょう…
もう みんなおれを置いていってしまうなんて
そんな悲しい言葉をこぼすこともなくなったのですね…
天国では楽しくお過ごしくださいますよう
心から願ってやみません。

ご冥福をお祈りいたします。
posted by Shara at 20:13| Comment(5) | TrackBack(0) | Life is beautiful! | 更新情報をチェックする
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